日本看護医療学会

このたび、日本看護医療学会第9期理事長を拝命いたしました。これまでは本学会編集委員長として、年2回の機関誌の発行に携わってきました。その間、徐々に論文投稿数が増え、論文の質も向上し、査読もスムースとなり、我が国の看護医療における研究レベルが上がってきていることを実感してきました。

最後の3年間は新型コロナウイルス感染症パンデミックのために、さまざまなことが変更となり、編集委員会もオンラインになりました。直接顔を合わせて議論をすることはできなくなりましたが、オンライン会議という新しいツールにより、移動時間の節約など、効率的な側面もありました。

新型コロナウイルス感染症パンデミックは、人類にとって悲劇であり、多くの尊い命がしなわれましたが、わたしたちはあの苦境から学んだことを活かしていかなくてはなりません。なかでも、多職種連携あるいはチームケアについては、その重要性がますます注目されています。本学会は、もともとその先鞭をつけてきたはずなのですが、最近は看護職以外の専門職の論文投稿などはやや減少傾向です。今後は、多種多様な職種が協調・協力しあう学会を目指していきたいと考えています。皆様もどうぞ身近にいらっしゃる他職種の方々にお声をかけ、共同研究などを行って、ぜひ本学会にお誘いください。